【体験談】カブトムシの観察日記<夏の自由研究>

こんにちは!の~ざんです。

過去の失敗談(【失敗談】カブトムシはバランスをとるのが下手!?転倒防止の方法は?)、(【失敗談】カブトムシは暑さに弱い!?適温を整える方法は?)にも載せているように、カブトムシの飼育をするに当たって、よくよく調べずに飼育を始めたところ、カブトムシには可哀想なことをしてしまいました。

それでも!凝りもせず、また飼い始めることにしました。

子どもがカブトムシを売っているところを見つけて、せがまれたら断れません。

おもちゃとは違って、生命について話をする良い機会になりますから。

そして、僕は当初から、メスに産卵をさせて卵を孵化させ、幼虫を育て、また来年の夏に元気なカブトムシを見たいという思いでいます。

また、なるべく長生きをさせること。

この2つは、実は矛盾しているんですけどね。

産卵する個体は、そのときにかなりの体力を使うからか、弱って死んでしまうことが多いと言われています。

この記事では、3度目の正直として観察日記の形式で、その都度更新していこうと思います。

飼育決定まで

の~ざん家は瀬戸内地方に住んでいるのですが、コロナ下でもお出掛け気分が味わえて、しかもそんなに混み合わないだろうと思われる、鳥取県・境港市にある「みずきしげる妖怪ロード」に行ってきました。

予想通り、ほとんど人がいませんでした。

数年前のGWに出掛けたときには、かなりの人でお昼ご飯も14時頃になってしまったほどだったのですが。

炎天下でしたしね。

みずきしげる妖怪ロードの一角にあるかき氷屋さんの店頭で、娘が「カブトムシがいる~!」と教えてくれました。

見てみると、ペアで400円。小さな飼育ケース付きです。

娘に飼いたいか尋ねると、「飼いたい」の一言。

ということで、飼育決定です。

かき氷屋さんによれば、昨日捕まえたばかりとのこと。

店主さんのお子さんのおうちに、よくカブトムシが飛んでくるようです。

なんと羨ましい!!

ペットショップで問い合わせをすると、「だいたい1カ月くらいは生きると思う」とか「いつ頃成虫になって、どのあたりで採取されたものかはわからない」とかいう回答をされます。

それに比べて今回は、採取地は大山(だいせん)の麓の辺り。

家の辺りまで飛んでくるのだから、成虫になってからそれほど時間が経っておらず、信頼性があります。

0日目(2020年8月16日)

かき氷を食べている最中に、なんと産卵の準備行為を開始。

娘から「カブトムシたちは何をしているの?」と尋ねられて、どう答えたものか考えて、「メスが卵を産むための準備をしているんだよ」と答えました。

その後、家に帰り着くまでの1時間半くらい、ずっとその行為が続いていました。

ただし、成功できたのかどうかは不明です。

家に帰ってから、奥さんに、リビングで飼うことの許可を取りました。

もう温度が高い玄関には置けません。

そして飼育ケースの環境作りです。

発酵マットを、霧吹きで十分に加水して、手に持った団子に触れて崩れるくらいにします。

最初の水分調整が大事らしいです。

産卵準備行為をとりあえず確認したので、オス・メスを別々の飼育ケースで管理します。

行為後も同居させると、メスが栄養補給のためにエサを食べているところで、オスの邪魔が入るので、推奨されていないようです。

人間もカブトムシも肩身が狭いものですね。

とにかく、産卵前のメスの栄養補給はかなり重要です。

同居させるなら、本当はオス1匹に対してメス2匹が理想のようですが、欲は言えません。

発酵マットの上層部も十分に加水します。

転倒防止用の枝も一面に散りばめ、朽木から剥がれた皮をプラスチック部分に立てかけて、飼育環境が整いました。

前回までに失敗した、転倒防止と温度調整はクリアされています。

1日目(2020年8月17日)

朝に飼育ケースを覗いてみると、エサのゼリーをかなり食べてくれています。

飼育ケースの上の方にも行っており、元気いっぱい!これは期待ができます。

夕方に帰宅すると、メスが、朽ち木を利用して飼育ケースの網状の部分まで登っていました。

すごく体力があるようです。

一方のオスは、動きが初日と比べて落ち着いてきた様子です。

2日目(2020年8月18日)

日中は、メスは土の中に潜っていました。

夜になるとエサのゼリーを求めて土の中から出てきました。

オスは、たまにひっくり返る動きをしているので、新聞紙で転倒防止策をとりました。

体力がなくなってきたのかなぁという印象です。

3日目~4日目(2020年8月19日~20日)

特に目立った変化はありません。

メスは朝方には土から出てきてエサのゼリーを食べています。

産卵はオスとの準備行為の翌日からすることもあるようなので、そろそろ産んでいてもおかしくないかな?

5日目~7日目(2020年8月21日~23日)

難なく今シーズンの最長飼育記録を更新。

計2度失敗した転倒防止策や温度調整が功を奏した感じですね。

オスメスともに元気にしています。

朝、メスが土の中に潜っているのかと思いながら飼育ケースの蓋を取ってエサの交換をしようとすると、蓋の裏側に張り付いていました。

まだまだ生きてくれますね!

8日目~9日目(2020年8月24日~25日)

メスが土の中から出てきません。

それまではエサのゼリーの食いつきも良かったし、いよいよ産卵のために何日か潜っているのかな、と期待しています。

14日目(2020年8月30日)

2週間経っても、産卵した気配がありません。

やはりオスとメスとの相性が悪かったのかな・・。

15日目(2020年8月31日)

新しいカブトムシのペアが仲間入りしました!

体格は驚くほど小さい!しかもオス・メスどちらとも。

僕の妹が実家から自宅へ帰るときに、空港の職員の人がプレゼントしてくれたものを、妹を送っていった僕の父親が持ち帰ったものでした。

成虫は幼虫のときにいくら栄養補給をしていたかで大きさが決まります。

きっとこの個体たちは、幼虫時代にあまりエサを食べてこなかったのでしょう。

もしかすると野外で捕まえられたものではなく、夏の子どもたちに配るために人工的に生まれてきたカブトムシたちだったのかも知れません。

なにはともあれ、これで2ペアを飼育することになりました!

21日目(2020年9月6日)

ついにマットの中に卵を発見!

このとき、卵はすでに黄色がかっていました。

成虫のカブトムシに踏みつぶされてはいけないと思い、別のケースで飼うことにしました。

23日目(2020年9月8日)

別のケースに移していた卵が孵化しました!

卵の殻を割って出てくるというよりも、卵自体が形が変化して、数時間後には幼虫としてマットを食べ始めました。

このあと、ケースの底の方に移動していました。

また、成虫用のケースの中に蠢いている幼虫を発見!

30日目までには、合計5つの卵を発見しました。

25日目(2020年9月10日)

後からやってきたオスのカブトムシが天に召されました。

30日目(2020年9月15日)

最初に飼い始めたオスのカブトムシが天に召されました。

このオスは体が赤っぽくて強そうなので、好きでした。

通称、赤カブトと呼ばれて人気があるようです。

一定の確率で生まれてくるそうです。

31日目(2020年9月16日)

0歳児の息子がズリバイでカブトムシのケースまで進み、ケースをひっくり返してしまう事件がありました。

このときは成虫や幼虫に何の影響もなかったのですが、ズリバイ防止のために段ボールの中に飼育ケースを入れて、幼虫&卵を飼うことにしました。

これが、悪夢の始まりでした。

36日目(2020年9月21日)

最初に孵化した1頭を残して、他の幼虫&孵化していなかった卵は姿を消していました。

文字通り、土に溶けてしまったようです。

原因は段ボールの中に飼育ケースを入れていたことだろうと結論付けました。

夜にいつも霧吹きをかけているのですが、数日前から土がよく乾いているなぁという印象がありました。

調べてみると、段ボールは吸湿性が高いとのこと。

常識と言えば常識でしたが、息子のズリバイ対策が裏目に出てしまいました。

ですので、カブトムシの飼育に段ボールを使うことは厳禁です!

マットが乾燥することが命取りになるのです!

37日目(2020年9月22日)

新しい幼虫&卵の飼育方法として、100円ショップで売られている衣装ケースを使うことにしました。

これなら蓋を閉めて、ズリバイで向かってくる息子から守ることもできますし、乾燥を防ぐこともでき、一石二鳥です。

マットに十分に水分を染み込ませ、卵を置いてセット完了です。

このとき、成虫の飼育ケースから8つの卵を見つけ、この衣装ケースに移動させました。

41日目(2020年9月26日)

さらに6つの卵を見つけ、衣装ケースを2つに増量して移動させました。

多頭飼育は、共食いの危険があるのであまり良くないようです。

共食いまではしなくとも、お互いが触れ合って傷つけることがあるようです。

このとき、後からやってきたメスが天に召されていました。

残りは、最初にやってきたメス1頭だけです。もう9月も下旬です。

長生きをさせたいですね。

これまでの飼育でわかったこと

これまでの飼育から、次のようなことがわかりました。

  • マットの乾燥、気温、転倒防止に気を付ければ、成虫は長生きする!
  • メスは生涯のうち、何度も卵を産み続ける!
  • しかも数個というレベルではなく、数十個単位!
  • 幼虫や卵は乾燥にめっぽう弱い!
  • 死んでしまった幼虫や卵は、土に還り、跡形もなくなる!
  • メスは産卵を続けるために、オスと何度も交尾をする必要はない!

何か参考になることがあれば嬉しいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事は成虫が息絶えるまで、その都度更新していきますので、楽しみにしていてくださいね!

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